蒼魔灯とは
蒼魔灯とは
対応機種:プレイステーション
発売日:1999年12月9日
話の舞台は、とある島国「アレンダル」。
そこには、古き言い伝えがあった。「時空石」と呼ばれるその石は、
7つのガード石とコアからなり、持つ者に時を操る力を与えるという。
しかしその言い伝えも、いつしか人々の記憶から忘れられていった・・・
島を治めるアレンダル王国。長きに渡る大陸との戦乱が終結し、
復興の時を迎えた王国は、人口激減による労働不足が大きな問題だった。
そこに目を付けたある組織が、遠く離れた大陸で労働力を確保しては
島に送り込んでいた(早い話、人攫いやね)。
そんな中、王国の戦乱を終結させた英雄であった王が、突然没する。
後を継いだ王の下で、再びアレンダル王国に暗雲が立ち込める・・・
(一部マニュアルより引用)
水面下で異常な人気を誇るトラップゲーム最新作(といっても、かなり前だが)。
今回の主人公は、とある事情から人攫いに連れ去られた一人の少女。
目の前で親兄弟を惨殺され、その復讐のために立ち上がった・・・
わけではなく、単に運命に翻弄されるだけの哀れな少女だったりする。
おかげで、このシリーズのキモである「トラップ」という概念もかなり曖昧。
未完成の秘術という設定ではあるものの、深く突っ込まれることはない。
一応、ストーリーにも関わってはくるものの、取って付けた感は否めない。
そもそも、時空石やら人攫いやらの設定も以下略。
先行き不安な紹介になってしまっているが心配するなかれ。
ストーリーがダメでも、このゲームにはもう一つのキモがある!
それが「エキスパートモード」!
様々な条件と課題で構成されたステージが、何と全部で100種類!
しかもその条件も、どれも一筋縄ではいかないものが多い。
ノーダメージはもちろんのこと、何Ark以上稼いでトドメを刺せだの
ある特定の仕掛けを使ったコンボで敵を倒せだの、かなり骨太。
「いきなりこんなのに手なんか出せないよ」という人もご安心を。
そんな人たちには「トラップライセンスモード」!
7つのレッスンで構成されており、トラップの起動からコンボの組み立てまで、
まさに一から手取り足取り教えてくれる。
しかも、各レッスンの最後には検定があり、自分の成長度合いを測ることも出来る。
これなら、全く手を付けたことのない人でも楽勝でプレイできる・・・かも?
さらに、トラップコンボに魅入られた人たちに朗報が!
何と、ダミーの敵を使ってトラップコンボの練習ができるモードもある!
それが「フリートレーニングモード」!
ダミーは決して死ぬことがないので、どんなコンボも思い通りに練習できる。
しかも、ストーリーを進めるごとに練習に使えるステージも増えていく。
ただ、獲得Arkやダメージなどの情報が告知されないのが難点。
それと、ダミーの種類が一つしかないのも惜しいところ。
個人的には、白魔導師とか闇の使いとかのダミーが欲しかった・・・
本体はトラップコンボ、ストーリーはオマケと考えた方がよい。
トラップは種類が増えすぎて、逆にウザくなったかも・・・
「トラップコンボ命、シナリオなんて必要ない!」という人にはお勧め。
ダークな雰囲気と共に楽しみたいという人には、あまり勧められない。
戦うために身に付けた古代の秘術。
だが、その秘術には恐るべき秘密があった。
果たして、その秘密とは何なのか。
彼女は、自らの運命を変えることが出来るのか・・・
とりあえずレビュー:各10点満点
ストーリー:7
トラップコンボに重点が置かれすぎていて、
肝心のシナリオがないがしろにされてる感じ。
盛り上がりに欠ける上に展開が中途半端。
はっきり言って、楽しみどころがない。
ただ、最後のダイビングにちょっと萌え(謎)。
ということで、個人的趣味を加味してこの点数。
サウンド:9
基本的にグロ、ところによりコミカル。
良くも悪くも、雰囲気にはマッチしている。
断末魔は、男の方はリアリティが向上したが、
女の方はちょっとエロ要素が含まれたかも・・・
そっち系の趣味の方は、無理してやってみるもよし。
グラフィック:7
イベント時、口パクするキャラクターにちょっと感動。
でも、表情に変化がないのでたまにコワイ・・・
リアリティは向上したが、ダークさは薄れたかも。
・・・単に感覚が慣れてきているせいだろうか。
操作性:10
前作と全く変わっていない。しかし安定感はある。
カニ歩きが改善されていた点は、個人的に◎。
システム:6
初心者にライセンス、上級者にエキスパートが用意されているのは○。
トラップコンボも進化してはいるが、前作ほどの面白さはない。
何より、HP0以降もコンボが継続出来るのは反則にも程がある。
限界ヒット数が上がっているのはいいが、かなり微妙・・・
総合:6
トラップコンボに重点が置かれすぎで、結果台無しという印象。
作るなら中途半端じゃなく、もっと内容を濃くしてほしかった。
コンボマスターを目指す人には打ってつけの内容だが、
個人的には大いに期待ハズレだったのでこの点数。
最後のダイビングは良かったんだがなぁ・・・